糞線虫
ここで前回と告知の記事で紹介しました糞線虫の事を、少
し、書かせてもらいます。
糞線虫は、沖縄や奄美諸島の衛生状態の悪い土壌中に住み
感染は土壌中にいる幼虫が、皮膚から入って来て起こりま
す。糞線虫は、人体中で世代を重ねる能力がある為、日本
の糞線虫症の患者は、殆どが何十年か前の子供時代に感染
したと考えられているそうです。症状としては、寄生虫が
少ないとありませんが、増えて来るとお腹の張った感じや
下痢、腹痛が現れてきます。更に重症になると、下痢は水
様性になり、吸収障害や腸の粘膜からタンパク質が失われ
る事で体重が減り、むくみが出たりします。また粘膜から
の出血による貧血、腸管の麻痺、幼虫による肺炎など多様
な症状が出て来ます。これら殆ど全てが夫に当てはまりま
した。
そして症状の無い時には、感度の良い方法で便を検査しな
いと見つけられないそうです。夫は中央市場へ行ってまし
たので、毎年検便をしていたのですが、一度も発見された
事はありませんでした。
糞線虫の治療は駆虫薬で完全に駆虫出来るそうですが、
ATL(成人T細胞白血病)陽性の人は完全に駆虫出来ない
事があるそうです。夫はATL陽性だったので、先生から
定期的に駆虫薬を飲むように言われていました
現在、沖縄や奄美諸島でも衛生状態は改善されているので
子供の感染は稀だそうです。
夫の手術前の症状は糞線虫症であり、今回もその再燃
を疑うと、U先生は言っていました。