momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

糞線虫

ここで前回と告知の記事で紹介しました糞線虫の事を、少

し、書かせてもらいます。

糞線虫は、沖縄や奄美諸島の衛生状態の悪い土壌中に住み

感染は土壌中にいる幼虫が、皮膚から入って来て起こりま

す。糞線虫は、人体中で世代を重ねる能力がある為、日本

の糞線虫症の患者は、殆どが何十年か前の子供時代に感染

したと考えられているそうです。症状としては、寄生虫

少ないとありませんが、増えて来るとお腹の張った感じや

下痢、腹痛が現れてきます。更に重症になると、下痢は水

様性になり、吸収障害や腸の粘膜からタンパク質が失われ

る事で体重が減り、むくみが出たりします。また粘膜から

の出血による貧血、腸管の麻痺、幼虫による肺炎など多様

な症状が出て来ます。これら殆ど全てが夫に当てはまりま

した。

そして症状の無い時には、感度の良い方法で便を検査しな

いと見つけられないそうです。夫は中央市場へ行ってまし

たので、毎年検便をしていたのですが、一度も発見された

事はありませんでした。

糞線虫の治療は駆虫薬で完全に駆虫出来るそうですが、

ATL(成人T細胞白血病)陽性の人は完全に駆虫出来ない

事があるそうです。夫はATL陽性だったので、先生から

定期的に駆虫薬を飲むように言われていました

現在、沖縄や奄美諸島でも衛生状態は改善されているので

子供の感染は稀だそうです。

夫の手術前の症状は糞線虫症であり、今回もその再燃

を疑うと、U先生は言っていました。

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