ポート感染
夫は毎日のように38度以上の熱が出ていました。
夜中に高熱が出て看護師さんを呼んだり、孫達が見舞いに来てくれた時も、デイルームでお手紙や折り紙をしていた時に寒い、寒いと言って震え出しました。
孫達もびっくりして、じいちゃん大丈夫?と言ってました。
いつ熱が出るか分からない状態が一週間以上続き、原因もなかなか分かりませんでした。
ただし熱が出るだけで他に症状は無く、熱の無いときは普段通り元気にしていました。
そしてやっと何度目かの血液検査の結果、グラム陰性桿菌という菌が出たそうで、ポート感染が高熱の原因だと言うことが分かりました。
皮膚にいる菌と言うことですが、いつも消毒はきちんとしていたのに、何故感染したのかよく分かりませんでした。一度だけシャワーををしたのですが、防水が不完全だったのかもしれませんでした。
やっと熱の原因が分かったので、ポートを抜去する事になりましたが、M先生の手術出来る時間帯に、処置室が空いてなかったので部屋ですることになりました。
看護師さんがビニールシートのような物を持ってきてベッドの上に敷き、夫は手術着に着替えました。
そして手術の道具が運び込まれ、私は外で待ってました。
手術は局所麻酔で、30分もかかりませんでした。夫はあちこちに血がついたままで、看護師さんが丁寧に拭いてくれていました。
普通は部屋ではしませんから、綺麗にしてもらってから部屋ヘ戻って来るのですが、手術直後に部屋に入ったものですからびっくりしました。
ポートの無くなった夫は、また腕からの点滴になったのですが、血管に入りにくい為、しょっちゅう看護師さんに文句を言ってました。