momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

ゲームすら出来ない

11月27日

睡眠薬は半月くらい前から使っていたのですが

夜は眠れる時と眠れない時がありました。

夜眠れないと昼間ずっとウトウトしてましたが

この日は前の夜、早目に寝てしまい

12時間くらい眠っていました。

 

痛みもこの時期、

フェントステープ3mgでよく抑えられていて

予防の為にアンペックを1日2回使っている位で

殆ど痛がりませんでした。

 

食べたい物を食べていたのですが、もうさすがに

一度に食べる量は少なくなって来ました。

朝  鍋焼きうどん(少しだけ)

昼  お汁粉(お椀に半分)

夜  ロールケーキ(1切れの半分)

お茶は変わらず500mlは飲んでいました。

胃ろうからの廃液は750ml、パウチからは300mlと

順調だったのに、もうあまり胃も受付けないのか

少ししか食べられないのに、2回嘔吐しました。

 

この頃から、よくゲームをして暇つぶしを

していた夫が、ゲームのやり方が分からなく

なったみたいでした。

困ったような顔をしている夫に教えても、

簡単なゲームなのに

なかなか私の言う通りに出来ませんでした。

 

私の言っている意味が分からないらしく

なかなか理解しない上、すぐ忘れてしまうのです。

夫も時々訳の分からない事を言ったりするので 

お互いの意思が通じ合わない事が

増えて来たような気がしました。

 

段々と夫と心が離れて行くような気がして

益々辛く悲しい思いでした。

 

難しい事は無理なのが分かり

ちょうど孫達がよくくるので借りていた

ドラえもんのDVDがあったので

夫に見せると、じっと見ていて

面白い所ではゲラゲラ笑ったりして

楽しそうに見ていました。

 

それを見て次女は、

まだマンガだったら分かるみたいだから

また借りて来ようと言ってましたが、

私はそんな夫を見ているのが

可哀想でたまりませんでした。