momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

生きてる意味が無いなんて…

11月27日

その日の夕方来てくれた看護師さんは

責任者のkさんでした。

胃ろうの周囲やパウチが漏れていないかを

チェックしていました。

胃ろうは少し漏れているくらいで

大した事は無くパウチも漏れはありませんでした。

中の傷を見ると今まで盛り上がって

周囲を抑えると液が出ていたのに

ぺちゃんこになっていて

押しても液はでませんでした。

パウチの廃液は300mlも既に出ていました。

 

夫はkさんに色々と質問していました。

私と話をしていてもボーとしていたり

訳の分からない事を時々言う夫がしっかりと

kさんと話をしているのを見て少し驚きました。

 

私とも話していたのですが、マッサージを

専門にしてもらう事が出来るのか

kさんに聞いていましたが

むくみに対するマッサージは看護師でも

出来るのでいつでもしますとkさんは言いました

夫はそれならして欲しいと言い

早速してもらいました。

 

また夫はkさんに、俺はいつ死ぬのかな?

もう何も出来なくなってしまったから

生きてる意味が無いと言いました。

kさんはそれは誰にも分からない事ですよと

優しく言ってくれました。

 

次々と今迄出来ていた事が、出来なくなり

もう生きて行く事が辛くってなって

いたのだと思います。

立つことは勿論、座って料理も出来なくなりました

考える事が難しくなり、競馬もナンプレ

新聞を読む事すら出来なくなり

ゲームのような簡単なものまで

出来なくなったのに、夫は私に泣き言を言ったり

八つ当たりをしたりする事も無く

自分一人で苦しんでいたのかと思うと

その気持ちも分かって無かった

自分が本当に情けなくなります。