momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

余命について、夫は…

M先生が何を言われても、あまりにも夫は平気だったので

M先生の言われた事全部聞こえたかどうか、夫に聞いてみ

ると「だいたい分かったけれど、聞こえんとこもあった

わ」と言いました。

大事な話しがあるからと、面談室で話をしてくれたのに、

やはり頼りないです。

そこで「先生、余命の話してたけど聞こえてた?」と私は

夫に言いました。

「聞こえてたわ、あと2〜3ヶ月やて言ってた。そんな事

前から知ってるし、今更M先生に聞いたところで、何とも

思わん、俺は死ぬのなんか怖いと思った事なんかないし」

と夫はあっさりと言いました。

私は夫が身体を壊して、新聞配達をやり出してからは、1

日の殆どを夫の側にいて、何をするのも一緒でした。

ですから夫の考え方や性格は良く分かっていました。

それは夫も同じだったと思います。

夫は嘘をつくことが出来ない人なので、自分が死ぬのは怖

くないというのは本当です。私に嘘をついてもすぐわかり

ますから。

M先生の真剣な話を聞いても表情を変えなかったのは、既

に覚悟を決めていた夫の冷静さからだったと思います。

「じゃあ何が聞こえなかったん?」と私が聞くと

「家帰ったら点滴して、硬いもの食べられへんって言った

のは分かったけど、また詰まってしまったら何かするって

言ってたけど何やった? よう分からんかったわ」と夫は

言いました。

結局、最初と最後だけ先生の言われた事は理解してたみた

いで、途中で聞こえなくなるとやはり耳が日曜日になった

みたいでした。

私の話し方には慣れているので、全て理解してくれるので

すが、補聴器をしても慣れない人との話は一旦聞こえなく

なると、そのあとはダメでした。

そこでいつものように、もう一度先生の話を余命の事だけ

省略して夫に話しました。

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