肺炎
夫は抗癌剤の副作用の為に、仕事も出来ず食事もまともに
出来ない生活など、考えることは出来ないと言いました。
私は先生に言われた、抗癌剤をしなければ、後半年の命と
言う事が頭から離れず、夫に続けて欲しいと泣きながら頼
んだのですが、一度こうと決めたら夫は私の言う事などに
耳を貸すような人ではありませんでした。仕方がないので
副作用の少ない飲み薬だけでも続けて欲しいと言うと、そ
れだけは分かってくれました。
そんな事を言い合っている時に、突然夫が高熱を出し、胸
が痛いと言い出したのです。本当に朝からは普段通りで、
何も無かったのですが、夕食後急に寒気がすると言い出し
ました。慌てて末娘へ電話したのですが、娘も体調が悪く
て来られないと言うと、パパが僕が行きますと言って、迎
えに来てくれました。本当に優しくて、よく気のつく子で
夫もとても気に入ってました。
病院での診断は肺炎でした。救急での診察だったので、内
科の先生が診てくれたのですが、以前のレントゲンの画像
と見比べて、丸い影が有るのでがんの転移があるかも知れ
ないと言われました。次の主治医の診察の時に聞いて下さ
いと言われました。この時は本当にびっくりして、心配で
たまりませんでした。
パパは、診察の間ずっと待ってくれてました。そして帰る
時には、夫の熱も下がっていました。
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