momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

とうとう病院ヘ

3月に入ってすぐ、段々と痛みも酷くなりなり、薬もあまり

効かないので、とうとう病院ヘ行きました。

早速CTを撮って貰いました。暫く待った後、再び診察室

ヘ呼ばれました。

先生は画像を見せてくれながら、前からある大きい方のが

んがさらに大きくなっているし、他の所にも新しく出来て

きていると言われました。

長い間、進行が止まったかの様に見えたがんは、やはり



寒くなって、牙をむき出したのでしょうか。あの腹痛は

腸閉塞の前触れのようでした。


とりあえずその時は、痛み止めを処方して貰って帰りまし

た。

家へ帰ると夫は、今度こそもうダメかも知れん。 でも

今まで抗癌剤せんかったから、こんな元気にしてられた

本当に良かったわと、言いました。

あんなに頑張ったのに、なんで、なんでなの?頭で解って

いても、これからの事を考えると涙が止まりませんでした

1年間健康な人と全く同じ生活ができた事には感謝しました

が、進んでいくがんの恐怖には勝つことが出来ませんでし

た。

夫もまた、死に対する恐怖より、進行するがんの最後の

恐怖はあったと思いますが、そんな事は何も言わず、これ

も天命や、俺は受け入れると繰り返し言ってました。

ちょっと、時代がかった言い方ですが、いつもこんな言い

方をする夫の気持ちはよく解ります。
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