高カロリー点滴

Ｋ病院のＭ先生は、食事は流動食と水分だけにして下さいと言ってましたが、夫はいつもあまり先生の言われた事を素直に守りませんでした。

詰まらんかったら良いんやろと言いながら、私にあれを作ってくれ、これを作ってくれと、結構注文が多かったです。

それでもやはり、胃が小さくなっていると言われた通り、少ししかたべられませんでした。

どうしても、栄養を取りたい夫は、ふわふわのオムレツや、柔らかく煮たうどんやおかゆを食べていました。

野菜ジュースも毎日飲んでいましたが、やはり体重も減って行くので不安になり、毎日点滴に行っているＳ先生に相談する事にしました。

夫はＳ先生に歩きたいのに体力がなくてすぐに疲れるので、高カロリーの点滴をして欲しいと言いました。

Ｓ先生はそうですね、あまり食べられないみたいなので、高カロリーにしましょう。訪問看護師さんに連絡しときますと言いました。

そうしている間に、介護保険の聞き取りの調査の人が、家の方まで来ました。

夫は聞かれるまま、正直に何でもハイできますと言ってました。この時は日常生活に不便な事は何一つありませんでした。

そして訪問看護ステーションの代表の人も来てくれました。いろいろと丁寧に説明してくれたあと、介護度が低いと訪問回数が制限されるので、医療保険の高額で行きましょうと言いました。

後で、在宅医と薬局も合わせた分も合算して、差額が一ヶ月分づつ三ヶ月後に返って来ました。差額が結構な金額になるので、立て替えるのも大変です。年金の繰り上げをしていて良かったと思いました。

そして次の日に点滴のスタンドと、薬局からは点滴薬が配達されました。

その次の日には、看護師さんがいよいよ来てくれる事になりました。