momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

夫を見て戸惑った長女

12月2日

看護師さんに点滴の事どうしますかと聞かれ
まだ昨日は半分に出来なかったと言いました。

そしてこの日から半分にしようと思っていたのですが
丁度点滴を始めた時に長女が来て
止めるのを忘れてしまい、全部入れてしまいました。

夫は朝からお茶を少し飲んだくらいで何も食べず
相変わらずウトウトしたり
起きても不機嫌で話しかけても
返事もしてくれませんでした。

この日は土曜日で仕事は休みなので
長女が夫の様子を見に来てくれました。

夫は長女が来てあいちゃんの顔を見ても
嬉しそうな顔もしないで
何か考え込んでいるみたいでした。

そして暫くしてから、手にとったボールペンで
また頭をコンコン叩き
死にたい、死にたいと言い始めました。

長女はビックリして

何やってるの!そんな事したら頭が痛いのに!
やめとき、お父さん‼

と言いながら私の顔を見て
お父さん、何やってるの?と不思議がっていました。

私は、もうあまり訳が分からん様になってるから
構うと怒るし放っときや、と言いました。

夫はやっと長女に気がついて、

○○来てたんか、もういいから帰り!
帰ってくれ!!

と言いました。
長女は呆気にとられて
今来たとこやのにお父さん何言ってるの
と言うので
私は長女を夫から見えないベッドの後ろへ
引っ張って行き
もういいからお父さんには何も言わんといて
と言いました。

そして夫はもう補聴器もしなくなり聞こえないので
そこで夫の状態を詳しく話しました。

長女も仕事や子供の世話もあり
そう頻繁に家へ来られないので
一週間もすると夫の様子がガラッと変わっていて
ビックリした様でした。

それまで進行が遅かったのに最後の1ヶ月は
悪くなって行くのが速かった様な気がします。

末娘は家が近いので仕事帰りに
よく寄っていましたが
それでも夫の変わりようには
戸惑っていました。

長女がビックリするのも無理がありません。