胃ろうのトラブル
夫の胃ろうは無事つくる事ができ、あとはポートを入れてもらえば退院できます。
その日は胃ろうからも順調に廃液がでていました。
夫はお腹の真ん中に開けた小さな傷口が痛いと言っていました。
無理もありません。
いくら小さくても身体に穴を開けたのですから。
看護師さんにその事を言うと、薬は飲んでも胃ろうから出てしまうので、注射をしてくれました。
夫は自宅へ帰ってからも、飲み薬が使えなくなった為、座薬や貼り薬を使っていました。
次の日私が夫の元へ行くと、夫は夕べ大変やったわと言いました。
どうしたのか聞くと、夜中に胃ろうのチューブがいきなり外れ、漏れた廃液でパジャマやシーツが濡れてしまったと言いました。
最初に胃ろうのチューブの抜き差しを、看護師さんが教えてくれたのですが、差し込むのが甘かったのかも知れません。
家に帰ってこんなトラブルがあったら嫌だなあと思いました。その後この胃ろうの廃液には悩まされ続けました。
看護師さんがチューブを入れ直してくれてほっとしたそうですが、今度は廃液があまり出なくなったと言ってました。
私が病院へ行った時には殆ど出ていなかったので、昨日教えて貰った通りにチューブを入れ直すと、一気に溜まってた廃液が出て来ました。
何とも機嫌をとるのが難しい代物でした。
そして夕方M先生が夫の部屋へ来て、明日ポートを入れますからと言ってくれました。
夫は腕から点滴が入りにくくて、何度もやり直されあちこち紫色になっていたので、ずっと先生に催促していました。
前の主治医のI先生は、一度外したポートはここでは入れられないと言ってましたが、M先生はそんな事は露知らず、次の日にポートを入れてくれました。
いろいろな事があり長くなった入院は23日目に終わり、無事退院する事が出来ました。