momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

夫が夫でなくなりそう

11月19日

朝早くから、胃ろうの周りから廃液が漏れ

その為周りがただれて赤くなり

夫はとても痛がっていました。

 

朝5時には足の痛みもなかなか引かないので

ボルタレンを使いましたが

胃ろうの部分の痛みには効かないので

6時に今度はアンペックを使いました。

 

とにかく廃液が漏れているのに

触らせてくれないので何も出来なかったのですが

薬が効いたのか暫くしてから

ウトウトしながら寝ていました

 

ところが8時過ぎにはまた痛みだし

私が胃ろうの周りの汚れたティッシュ

取ろうとすると

お前は素人だから、看護師を呼べ!

と怒鳴られました。

 

初めてでした

こんな事で夫に怒鳴られた事なんて

一度もありませんでした。

冷静でどんな事があってもいつも自分を抑え

怒鳴ったりするなんて、そんな事しなかったのに

 

段々と錯乱が酷くなって来ているのかと思い

悲しくなりました。

私は手がつけられないので

看護師さんを呼びました。

 

看護師さんはゆっくり、丁寧に胃ろうの周りを

綺麗にした後、リンデロン軟膏を塗り

周りをこより状にしたティッシュ

保護してくれました。

 

廃液は出ていなかったのですが

看護師さんがお湯を入れて洗浄すると

吸引で出るようになり、漏れも治まりました。

 

やっと痛みも治まったのか

夫もウトウトしていましたが

座っても良いかと看護師さんに聞いていました。

看護師さんは30分くらいはこのままでと言うので

そのまま横になりまたウトウトし始めました。

 

ゲームをしたり、テレビを見たりもしていましたが、ウトウトする時間が増えて来た様に思いました。

 

段々と夫が夫でなくなっていく

あのいつも何かしらしていなければ

気の済まない精力的な夫が

もう何も出来なくなって行くのを

黙って見るしかないのがとても辛かったです。