momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

大きくなった皮膚の穴

次の日足の付け根の傷口は、ガーゼがびしょびしょになる程膿が出ていました。

 

看護師さんは前日と同じ様に圧迫して膿を出すと、またいくらでも出て来ました。

 

そうして何度か繰り返したあと、またガーゼを当ててくれました。

 

夫は意外に元気で朝からもゲームをしたり、好きな相撲も始まっていたので、テレビを見たりしていました。

 

また廃液が出なくなり、何でもいいから食べないと嘔吐するのが苦しいからと、

この日は朝からドーナツやアイスを食べ、お昼にはポテトやハンバーガーを少しとグレープフルーツを食べました。

またおやつに、クッキーやチョコパイを少しだけ食べたりもしました。

 

少しずつですが、何かを食べては吐いていました。

この日も3回嘔吐しました。

何とか廃液を出して、この苦しみを減らしてあげたいと思い、吸引したりするのですが

どうしても廃液は出ませんでした。

 

その日は睡眠薬を飲んでも、夜11時頃に嘔吐してそれからは寝られませんでした。

 

次の日は朝から眠そうにしていたのですが、

足の膿の出ている所を見てびっくりしました。

それまで10円玉くらいの大きさだった穴が、

10cmくらいの大きさになっていました。

 

それを見て私はショックで泣きそうになり、パニックになってしまいました。

夫は平気でしたが、私はすぐに看護師さんを呼びその傷を見てもらいました。

 

看護師さんはS先生に電話して、相談していました。

傷口を写メで送ったり、症状を詳しく話したりすると、S先生はK病院で処置して貰う方が良いと言いました。

夫は2~3日の入院なら良いけど、家へ帰れなくなるなら嫌だと言ってました。

 

S先生はK病院へ電話で連絡を入れてくれ、救急車で行く様に言われました。

 

そして最後の入院となりました。