momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

治ったから、立たせてー

12月1日

朝からの興奮は覚め、やがて夫は 

ウトウトしながら眠ってしまいました。

お昼に目を覚ましてお菓子を少し食べただけで

寝ている事が多くなりました。

もう食事は取れなくなり、

お茶も1日350mlくらいしか飲まないので

胃ろうからも200mlしか廃液は出ませんでした。

 

ウトウトしては暫くすると目を覚まして

テレビを見たり、私になにか言ってくるので

何かと思えば手の皮がいっぱいめくれてくる

と言って見せてきました。

指先から掌までボロボロにめくれていました。

皮膚がカサカサで脱水のようでした。

あんなにむくんで、水はあっても身体が

使い切れないのですね、今の夫には。

 

夫の手の皮をハサミで切り取り、保湿クリームを

塗りました。そしてマッサージもしました。

足から出る液でパジャマやシーツまで汚れるので

シーツにはペットシーツを貼り付けておきました。

 

軽くなった夫でもシーツ交換したり

パジャマやオムツを変えるのは大変でした。

横向きにして片側ずつシーツやオムツを

外していくのですが、胃ろうのチューブや

脇腹から出ているドレーンが

引っかかると痛がるので、やりにくかったです。

 

次女は体調が悪く朝の配達だけで精一杯で

精々買い物くらいしか出来ませんでした。

 

夕方看護師さんが来たときも夫は寝ていましたが

体温や血圧測るよと言うと漸く起きました。

 

そして夢でも見てたのでしょうか

夫は、治ったから、立たせてーと言いました。

私が抱きかかえ、看護師さんに支えて貰って

少しの間立つことが出来たので

夫は満足したようでした。

もういい、座らせてと言って、

また何か良くわからない事を言い出しました。

 

看護師さんが傷口のガーゼ交換をする時

ドレーンが抜けそうになっているので

引っ張ると簡単にぬけてしまいました。

どうせ要らないもので、前から引っ張って

抜こうとしても抜けなかったもの物です、

無くなって少しスッキリしたみたいでした。