momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

一晩だけの入院

病院へ着くと、夫はCT検査を受けました。

その間に入院の為の部屋を探して貰ったのですが、

どうしても個室でとお願いしたのですが、その日は個室が一杯で空いていませんでした。

 

そしてナースステーションに繋がっている、重症患者用の部屋へ案内されました。

4人部屋でしたが1人のスペースは広く、部屋から看護師さんが見えるので、呼べばいつでも来てくれました。

もう殆ど意識の無い方や、寝たきりの方が同じ部屋にいました。

 

そして私が病院への提出書類を書いていると、検査から帰って来た夫は、

俺に見せろ、俺が書くと言いました。

もう手が震えて上手く字も書けなくなっているのに、

今迄私に任せっきりで書類なんて

見たことも、書いた事も無かったのに

そんな事を言い出すなんて!

どうやら前の入院の時、ドレーン処置をするのに

私と先生が一緒になって夫もを騙したと

疑っていたみたいでした。

 

家ではいつもの夫に戻り、

優しく私の事を労ってくれていた夫が、

病院へ来ると性格が変わったみたいに

またイライラと怒りっぽくなっていました。

 

その後CT検査の結果を、先生が説明に来てくれました。

膝の裏まで腸液が溜まっているので膝の部分にドレーン処置をする方法があるが、

それをしてもやはり腸液は止まらないので、

あちこちに溜まって来ると思います。

どうしますか?膝の裏の液を抜けば

右足は楽になると思いますがと言われました。

 

夫はもう何もしなくていい

このままでいい

今の大きな傷口だけなんとかしてくれたら

いいと先生に言いました。

 

I先生は分かりました、

それでは今ある傷口からまた液を抜きます。

膝からのドレーンを入れる処置はやめる

という事で、今日一日だけ入院していって下さいと言われました。