momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

むくみに悩まされて

11月に入って少ししてから

手足がむくみ始めました。

最初は手の甲や足の甲が膨らんでいる位だったのが

段々と酷くなり肘から下、膝から下が

腫れ上がった様な状態になって来ました。

 

手足のむくみは酷かったのですが

腹膜播種が進んだ状態だったのに、夫は

腹水が溜まることは全然ありませんでした。

 

よく妊婦さんの様になって苦しむと聞いたり

実際ブログでもその様な体験談を

私もよく見ました。

 

しかし夫はその苦しみだけは

免れる事が出来ました。

手足ならマッサージで夫も少しは楽になると

言ってたので、

私は暇さえあれば夫の手や足を

マッサージしていました。

 

また腫れて動きにくくなった手足を

少しでも動けるようにと

前から続けていた体操を

私に手伝わせながらも、必ず毎日していました。

 

足の曲げ伸ばしや座って両手を上へ

引っ張り上げたり、腕を回したり

夫は自分で考えては、

私にあれこれ指図してきました。

 

そして意識もはっきりしない時が増えて来ても

まだ体操、体操と私に催促してくる夫は

元気な時の公園での体力作りの夢を

追っていたのでしょうか?

 

体操をした後の夫の顔は、

穏やかな顔をしていました。

 

もう黄疸が進んで来て、目はおろか皮膚まで

黄色くなり、オシッコは茶色っぽく

量も少なくなり、1日3回しか出ませんでした。

それでも最期まで自分でしていました。

 

痛みは麻薬でコントロールされ、最後に少しですが食べる事ができ、腹水で苦しまなかった事、

便が寝たきりになってから出なかった事

これは夫にとっても、私にとっても

在宅介護をする上で本当に助かった

事だったと思います。