momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

外へ出たい

足にまで溜まった腸液を出す為に、夫の脇腹の下の方にはチューブが入れられ、テープで固定されていました。

 

反対側の先には小さなプラスチックの容器が取り付けられています。その中ヘ腸液が貯まる様になっていました。

 

胸にはポート、胃には胃ろう、下腹部には腸液を出す為のチューブと、まるで手術をした直後みたいでした。

 

それでも夫は、少し元気になると痛みを忘れたかの様に、外へ出たいと言い出しました。

 

しかし3本の管が身体から出ている上、足の腫れも惹かず痛みも有るので、足を曲げる事が出来ませんでした。

 

いくら夫が40kgしかなくても、私一人で車椅子に乗せる事は無理でした。

お昼になれば娘も来てくれますが、足を支えながらチューブ類を持ってなんて、2人でも無理だと思い看護師さんに頼みました。

 

看護師さんも人手がいるので、なかなか取り合ってくれません、どうしても緊急の人の方が先なので後回しにされ、夫のストレスは貯まるばかりでした。

 

朝早く頼むと日勤の人が来てから、

日勤の人に頼むと午前中は検温や回診があるからと言われ、

お昼前後は交代で休憩だから人がいないと言われ、

結局2~3時頃に何度も催促してやっと来てくれるという毎日でした。