夫の決断
k病院の噂は聞いたことがありました。院長先生が国立の
O大学出身で外科の先生も同じ出身校の方が多く、優秀な
方が多いと言う事でした。確かに噂どうりその後主治医と
なってくれた先生もO大学出身でした。
診察室で院長先生の言われた事を家に帰ってから良く考え
て見ました。CT画像を見ただけで、何やら聞いたことも
ない難しい病名を分厚い医学書を見ながら教えてもらい、
出来ない と言われた手術も、本人の希望があればできる
と 言って下さいました。この時私は栄養失調の夫を救って
くれるのは、この先生しかいないと思いました。この先生
に賭けてみよう、何とか手術を受けるよう、夫を説得して
命を預けて下さいと頼んでみようと決心しました。
私の判断が間違っていたら、夫の命が無くなるかも知れな
い。でもこのままではもっと命が危ない。栄養剤なんてそ
んな呑気な事言ってる場合じゃないって、そんな予感のよ
うなものがありました。
夫に言うと、案の定「手術なんて考えたくない、栄養剤で
いい」って言う夫。「でもそんな事したって、また少しで
も体重落ちたら元のもくあみや、バイパス手術して道作っ
てもらったら何でも食べれるし、二度と痩せへんし」
そんな言い合いをして、夫もやっと納得して手術をお願い
しようと言う事になりました。
そして次の診察日、手術をお願いしたら、あまりお勧めし
ないがというような感じで、それでもやりましょうと言っ
くれました。
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