再度手術へ
春から初夏に向かう頃にはいつもなら元気なはずが、こ
の年は食欲も落ち、徐々に痛みも強くなって来ました。
薬もよく飲むようになった頃の定期検査後、やはり手術
しないと、せっかく作ったバイパスが通らなくなっている
し、十二指腸の継ぎ目の所も狭くなってくるので、また食
事ができなくなると言われました。
強気な事ばかり言っていた夫ですが、さすがにいざとなる
と、食べられなくなる事への不安や、私達を悲しませたく
ないという気持ちからでしょうか、先生に手術をお願いし
ていました。
元気な頃には、「俺はどんな病気になっても手術なんかし
ない。50年も生きれば上等や、その時点で死ぬわ、死ぬ事
なんか怖くない」とよく言ってました。
でも実際には家族思いの夫は、自分の死によって悲しむ
私達の事を思い、「俺はいつ死んでもいいけどお前らが
なあ……」と言いつつ何度も手術の決断をして来ました。
本当に辛かったと思います。
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