momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

夫と娘

先日昔のアルバムを見ているとき、一枚の写真に目が止ま

リました。まだ若くてほっそりした夫が、体操服を着た末

娘を、頭の上まで持ち上げている写真でした。娘が幼稚園

年少組の時のものでした。娘は人並み外れて大きく、当時

既に20kg以上はありました。背も高く2歳年上の年長さん

くらいはありました。

その大きな娘を、抱え上げたり、背中に乗せたり、抱っこ

したり、夫の奮闘している姿をたくさん見る事ができまし

た。運動会ヘ夫と行った事だけは覚えていたのですが、

娘が大太鼓を肩から下げて、運動場を一周していた事しか

思い出せませんでした。

夫は、勉強や学校での事は学校に任せる。躾や世間の一般

常識は、俺が教えると言いその通りにして来ました。

ですから授業参観は勿論、入学式も運動会もこの時以外は

行った事がありませんでした。多分父親との親子競技があ

るから行ったのだと思います。あんな重たい子を持ち上げ

なんて、いくら若くても私には出来ません。

そんな夫も一度だけ学校の三者懇談ヘ行った事がありまし

た。長女が中学三年生の時の事でした。

先生は高校の進学先を、地元校にする様にと半ば強制的に

言われ、娘はそれが嫌で悩んでいました。すると夫は、

俺が先生に話をつけてやると言って、本当に学校まで行っ

てくれたのです。学校の事でも、勉強の事でもありません

本人が自分で決める進路ですから、娘が先生に言えないな

ら、俺が言うのは当たり前や、そう思ってたのでしょう。にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(永眠)へ
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