夫と娘
先日昔のアルバムを見ているとき、一枚の写真に目が止ま
リました。まだ若くてほっそりした夫が、体操服を着た末
娘を、頭の上まで持ち上げている写真でした。娘が幼稚園
年少組の時のものでした。娘は人並み外れて大きく、当時
既に20kg以上はありました。背も高く2歳年上の年長さん
くらいはありました。
その大きな娘を、抱え上げたり、背中に乗せたり、抱っこ
したり、夫の奮闘している姿をたくさん見る事ができまし
た。運動会ヘ夫と行った事だけは覚えていたのですが、
娘が大太鼓を肩から下げて、運動場を一周していた事しか
思い出せませんでした。
夫は、勉強や学校での事は学校に任せる。躾や世間の一般
常識は、俺が教えると言いその通りにして来ました。
ですから授業参観は勿論、入学式も運動会もこの時以外は
行った事がありませんでした。多分父親との親子競技があ
るから行ったのだと思います。あんな重たい子を持ち上げ
なんて、いくら若くても私には出来ません。
そんな夫も一度だけ学校の三者懇談ヘ行った事がありまし
た。長女が中学三年生の時の事でした。
先生は高校の進学先を、地元校にする様にと半ば強制的に
言われ、娘はそれが嫌で悩んでいました。すると夫は、
俺が先生に話をつけてやると言って、本当に学校まで行っ
てくれたのです。学校の事でも、勉強の事でもありません
本人が自分で決める進路ですから、娘が先生に言えないな
ら、俺が言うのは当たり前や、そう思ってたのでしょう。
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