momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

写真

夫がいつも使っている点滴薬は、一週間に一度薬局が配達してくれます。

 

その前の日に、在宅医のS先生が一週間に必要な物をファックスで注文してくれてました。

 

まだ点滴薬だけでしたが、それでも針やチューブ、生食水と色々な物を持ってきてくれました。

看護師さんに頼んだ点滴薬は1500mlに代わっていました。

 

これで少しでも栄養がとれて元気になってくれたら、階段を楽に昇り降り出来ればと思いました。

 

8月12日 少し落ち着いていたこの日、散髪に車椅子で行きました。もう夫も無理に歩こうとはしませんでした。20年以上行きつけの理容師さんも、奥さんも夫の弱った姿を見て絶句されていました。

 

夫は聞かれもしないのに、自分の病気の事や胃ろう、点滴の事まで喋っていました。

 

もっと元気なうちに、良い写真を撮っておけば良かったのですが、丁度散髪もする事だし写真を撮っておこうと帰りに公園へ寄りました。

 

いつも孫達と散歩に行ったり、鉄棒で体力作りをしていた公園です。

 

残念ながら出来上がった写真は、夫が望んだ遺影用には使えませんでした。

 

目のまわりは黒く落ちくぼみ、頬はコケて元気な頃の夫とは別人でした。まるで80才くらいのお爺さんみたいでした。

 

実際に毎日見ているとそう思わなかったのですが、写真で見ると夫の変わりようには、いつもそばで見ている私でさえびっくりしました。