家への想い
夫は36歳のときに、私の父の家を建て替え、父母と同居す
る決心をしてくれました。当時、週2回平日に休みがありま
したので、家を建てている現場に行っては、大工さんの手
つだい をしていました。掃除をしたり片付けたり、荷物を
は込んだりしながら、大工さんのする仕事を熱心に見てい
ました。
またこれは偶然でしたが、電気工事に来た人が昔の職場の
関係先の人でした。夫は今度は電気屋さんの手伝いをやり
始めました。小柄で身の軽い夫は、足場が悪くて狭い天井
裏ヘ潜り込んで、電気の配線をしていました。昔の職場と
いうのが、電気関係の仕事でしたので、配線はお手のもの
でした。
家の棟上げの時は、大勢の大工さんが来てくれましたので
棟上げ後、大工の皆さんと近所の方に食事を振る舞ったの
ですが、その後は棟梁一人で最後まで家を仕上げてくれま
した。左官さん、タイルやさん、クロス職人さんいろんな
人によって家は綺麗に出来上がりました。
最後に夫は感謝の気持ちを伝えて、棟梁と迷惑をかけた隣
のご主人とを居酒屋に誘い私達家族と一緒に、楽しく食事
をしました。
家が出来上がっていく様子を見ながら、自分もずっと手伝
っていた夫は、ローンも完済した今、家に対する愛着も
ひとしおだったと思います。
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