momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

家への想い

夫は36歳のときに、私の父の家を建て替え、父母と同居す

る決心をしてくれました。当時、週2回平日に休みがありま

したので、家を建てている現場に行っては、大工さんの手

つだい をしていました。掃除をしたり片付けたり、荷物を

は込んだりしながら、大工さんのする仕事を熱心に見てい

ました。

またこれは偶然でしたが、電気工事に来た人が昔の職場の

関係先の人でした。夫は今度は電気屋さんの手伝いをやり

始めました。小柄で身の軽い夫は、足場が悪くて狭い天井

裏ヘ潜り込んで、電気の配線をしていました。昔の職場と

いうのが、電気関係の仕事でしたので、配線はお手のもの

でした。

家の棟上げの時は、大勢の大工さんが来てくれましたので

棟上げ後、大工の皆さんと近所の方に食事を振る舞ったの

ですが、その後は棟梁一人で最後まで家を仕上げてくれま

した。左官さん、タイルやさん、クロス職人さんいろんな

人によって家は綺麗に出来上がりました。

最後に夫は感謝の気持ちを伝えて、棟梁と迷惑をかけた隣

のご主人とを居酒屋に誘い私達家族と一緒に、楽しく食事

をしました。

家が出来上がっていく様子を見ながら、自分もずっと手伝

っていた夫は、ローンも完済した今、家に対する愛着も

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