もう配達はできない
どうにか歩いたり、自転車に乗ったりは出来るようになっ
たのですが、食事がまともに出来ないので体重は落ちたま
までした。その為、体力がなく自転車もまともに乗れない
ので、もう配達は出来そうもないから、辞めるわと言いま
した。辛かったと思います。何度も手術して、その度に
頑張って、歩けない程弱った身体をよみがえらせては、新
聞配達を続けて来ました。
私は、もう頑張ってとは言えませんでした。自分の身体が
もう、治らない事を、配達なんか出来ない事を、夫はよく
分かっていた筈です。それでも、なかなか決断出来なかっ
たのは、仕事があるということが、生きる希望の一つだ
ったんだと思います。
何度も辞めれば楽になるのに、と思った事はありました。
最初の手術の前などは、この時よりも酷い状態でした。
しかし、次女がお父さん元気になったらすぐ仕事出来る
ように、私が配るからと言ってくれ、仕事が生きて行く
希望になればと思っていました。実際、手術後歩く練習
を始めた夫は、配達が出来る事を目標にして頑張っていま
した。
それを諦めなければならない夫の気持ちを思うと、辛くて
何も言うことが出来ませんでした。
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