momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

もう配達はできない

どうにか歩いたり、自転車に乗ったりは出来るようになっ

たのですが、食事がまともに出来ないので体重は落ちたま

までした。その為、体力がなく自転車もまともに乗れない

ので、もう配達は出来そうもないから、辞めるわと言いま

した。辛かったと思います。何度も手術して、その度に

頑張って、歩けない程弱った身体をよみがえらせては、新

聞配達を続けて来ました。

私は、もう頑張ってとは言えませんでした。自分の身体が

もう、治らない事を、配達なんか出来ない事を、夫はよく

分かっていた筈です。それでも、なかなか決断出来なかっ

たのは、仕事があるということが、生きる希望の一つだ

ったんだと思います。

何度も辞めれば楽になるのに、と思った事はありました。

最初の手術の前などは、この時よりも酷い状態でした。

しかし、次女がお父さん元気になったらすぐ仕事出来る

ように、私が配るからと言ってくれ、仕事が生きて行く

希望になればと思っていました。実際、手術後歩く練習

を始めた夫は、配達が出来る事を目標にして頑張っていま

した。

それを諦めなければならない夫の気持ちを思うと、辛くて

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