momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

挨拶まわり

夫は、新聞配達を辞めると行ったからには、長いこと店の

方に行ってないから、挨拶に行くと言いました。けじめを

つけなければ行けない人でしたから。

販売店まで自転車で行くのも、やっとでした。店の中では

専業のお兄さんが、次の日の折り込みを機械で回してセッ

トしていました。

おっ、久しぶり!お父ちゃんどうなんや、ってお兄さんは

いつもの調子て聞いて来ました。

夫は、俺はもう配れんわ、代わりがおらんかったら、娘に

暫く配らすから、考えといて、と言いましたに。

お兄さんは、長いこと頑張ったからなあゆっくりしてや、

元気になったらまたきてや、と言ってくれました。

よく喧嘩もしてましたが、心配もしてくれてました。

次に隣の自転車屋さん。ご主人は配達もしている仲間です

電動自転車はここで買いましたし、いつも修理をして貰っ

ています。奥さんも出てきて、一緒にお話をしました。

ご主人は、残念やなあ、良くなったらまたおいでや、と

言ってくれました。

そして、夕刊を配達していた頃、配達先でもあった喫茶店

帰りに回数券まで買って、よくコーヒーを飲んでいたそ

うです。私も夫が辞めたあと暫く、配ってたのでママさん

とは顔なじみです。ジュースを飲みながら、いろいろと

聞かれるままにお話しました。これからの事を、本当に

心配してくれました。

仲良くしてもらった人は、まだまだいましたけれど、体力

のない夫は、もう帰ろうと言って名残惜しそうにしながら

帰ってきました。

にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村