momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

がんになって、夫が言いたかった事

11月15日

前の日の夕方から

嘔吐する時に何も胃に入って無いと

苦しいからと言ってまた卵豆腐やドーナツなどを

食べたりしていました。

 

15日は看護師のSさんが来てくれる日だったので、また洗髪をして貰いました。

 

朝からアイスやお菓子を食べ、少し吐いて

スッキリした後でSさんは来てくれたので、

洗髪も前屈みで座ったまま出来ました。

お陰で濡れる事もありませんでした。

 

足の付け根につけたパウチからも

50mlの廃液が出てたので

ビニール袋の下にあるキャップを外して溜まっていた液を量を測ってから捨てました。

 

夫もこの日はやっと落ち着いて来ました。

もう助かる事は無いとI先生から言われたのも同じで、前日は少し投げやりな態度を見せていました。

しかし、頭がスッキリしている時は

私に色々と話しかけて来ました。

 

夫は、俺はがんになって良かったと思うと言いました。

早くから仕事を辞めて私と長い時間

一緒に過ごせて本当に良かったと。

色んな事を一緒に出来たし、話も出来て

お互いに分かり合う事が出来た

病気のお陰で夫婦のありがたみも

よくわかったと言いました。

 

あんなに辛かったのに

何度も手術して痛い思いをいっぱいして

ご飯も半年以上食べて無いのに

そんな事より夫婦の愛って大切だと思っていたのです。

13年間も体調を崩しながらも

色んな趣味を楽しみ、新聞配達や運動で 

体力作りをしました。

仕事を辞めたからこそ、孫が一番可愛い時に

あんなに可愛がる事が出来

本当に楽しい時間を一番体調の良かった時に

過ごす事が出来ました。

 

余命を言われてからは、思い残す事が無いように、自分の亡くなった後の事まで考える事ができたのも、この病気のお陰かも知れません。