momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

手術後2年

夫の体調は相変わらず良かったのですが、2年目の内視鏡検査でまた少し異変があると言われました。今度はカプセル内視鏡を飲んで見ましょうと言われました。カプセル内視鏡の検査は、朝一番に病院へ行ってカプセルを飲んで、身体にカプセルからの信号を受け取…

孫達が帰りました

父が亡くなり寂しくなりましたが、賑やかな孫達のおかげで、悲しみに浸っている事はありませんでした。父も、前日迄元気に孫達に話しかけたりしながら、寝ている間に苦しむ事もなく逝ってしまいましたので、極楽往生だったと思います。お正月にはパパが一時…

続、父の死

急な父の死でしたので、何をすれば良いのか全く分からず取りあえず、葬儀社の手配と、親戚と仕事先への連絡をしようという事になり、末娘に葬儀社の手配を頼みました家族葬で頼んだのですが、大手の葬儀社だったので思いの他、高額な費用がかかりました。こ…

父の死

孫達が来てる間に、同居している私の父が亡くなりました89才でした。前日の夜には大好きなお寿司を食べ元気だったのですが、夜中にお腹が痛いと酷く苦しむので、救急車を呼びました。診察して貰った病院では、検査をした後異常は特にないからと言って、帰っ…

孫には甘かった夫

夫はいつも、男は家族を養い子供達を常識ある人間になるように教育しなければならないと、子供達が小さい時から言っていました。食事やお説教を聞く時は必ず正座でしたし、茶碗の持ち方から箸の上げ下げまで自分で注意しなければ気がすみませんでした。子供…

孫達との散歩

いよいよ孫達がやって来ましたが、ななちゃんは夫の顔を見て泣くことはなかったのですが、少し怖そうにしていました。ももちゃんは人知りをしない子なので平気でしたがママが幼稚園の送り迎えなんかでいなくなると、私から離れず夫のそばへは行こうとしませ…

パパの出張

この年の秋、末娘の家ではパパが長期出張で家をあける事になりました。孫のななちゃんやももちゃんもまだ小さいので、パパのいない間うちで過ごしたいと相談に来ましたた。夫は「いいよ」と気安く返事したものの、もうすぐ二才と五才の幼児のおもりは大変で…

糞線虫

ここで前回と告知の記事で紹介しました糞線虫の事を、少し、書かせてもらいます。糞線虫は、沖縄や奄美諸島の衛生状態の悪い土壌中に住み感染は土壌中にいる幼虫が、皮膚から入って来て起こります。糞線虫は、人体中で世代を重ねる能力がある為、日本の糞線…

手術後1年

抗癌剤は1年間の予定でしたがけ、夫が途中で嫌がり8ヶ月でやめました。そして1年経って、内視鏡検査をして手術後の状態を見てもらいました。何か少し異変ガあるという事で、組織検査をしてもらいましたが、異常はありませんでした。先生は異変が糞線虫のせい…

白内障の手術

白内障の手術は、右眼と左眼を2週間あけて交代にする事になりました。ところが最初にした手術は、10〜15分の予定が1時間近くかかりました。先生のお話によると、眼を支えている筋肉が弱い為、縫い付けておくのに時間がかかり、また痛みも通常よりも強いとの…

緑内障と白内障

平成25年お正月も元気に過ごした後は、春までは順調に過ごしていました。ところが、暖かくなって来ていざ本格的に体力をつけようとすると、またもや身体に異変が起きました。今度は目が酷く痛くて開けられないと言って来ました。慌てて診察を受けに行ったら…

初めての月命日

今日は夫の初めての月命日です。記事がややこしくなって申し訳ありませんが、今日はリアルタイムで書かせて貰います。あれから、もう1ヶ月も経ったの?まだ1ヶ月しか経って無いの?どちらとも言える感じです。葬儀に始まり、役所や保険会社の手続き、次女の入…

年末〜お正月

何でも工夫するのが好きな夫は、手作りカレーにも挑戦していました。野菜や果物を一杯買ってきてはフードプロセッサーですり潰して煮込むのです。大きなお鍋一杯に作っては、仕事を辞めてよく遊びに来る末娘に持たせてました年末も近づいて来ましたが、夫は…

食欲旺盛な夫の歯が……

手術前に、栄養失調になっていた夫は目が見えにくくなり眼鏡をかけるようになっていました。その同じ様な時期から、歯もあちこち悪くなりしょっちゅう歯医者にかかっていました。手術もすみ、栄養状態もよくなって来たのにいきなり上の前歯が四本グラグラで…

夫の好物

夫は無駄遣いをするようなひとではありませんでした。お小遣いの範囲で競馬を楽しみ、孫達にお菓子や小さなおもちゃを買ってやる事くらいしか、お金は使いませんでした。友達付き合いもなく、家族が第一の人でした。そんな夫にせめて家では、美味しい物をお…

仕事に復帰しました

身体の方は日ごとに回復して行き、検査が終わった 後からは夕刊の配達を始めました。 最初は階段の昇り降りもままならず、小さな子供の ように一段ずつ、登ったり降りたりしていたそうです。 そして抗癌剤も始まりましたが、殆ど副作用がなく 旺盛な食欲は健…

検査後に言われた事

検査後に言われた事は、もう一つありました。狭窄していた十二指腸が拡がって、普通の状態になっているとの説明がありました。確かに前の画像を見ると十二指腸は、まるで水を含んだスポンジのようでしたが、手術後の十二指腸は例えは悪いですが、洗濯機のホ…

抗癌剤

検査後、先生から抗癌剤のお話がありました。今のところ転移はないが、かなり進んだ状態状態だったので、再発の予防の為に抗癌剤をした方がいいと言われました。 小腸がんの症例は少なく、また小腸にがんはできにくいと言われてますので、発見がどうしても遅…

小腸カメラの検査

退院後1か月間でめきめきと回復し、手術後身体に水が溜まった状態で40kgを切っていたのが、やっと45kgを超えて来ました。身長160cm足らずの小柄な夫でしたが、「早く理想体重の52〜3kgになりたい」としきりに言っていました。その頃にU先生に言われていた、…

歩く練習

退院してすぐは殆ど歩く事が出来ず、階段を昇り降りする事は不可能でした。全身に溜まった水を、栄養が行き渡ったおかげで、身体が尿として出そうとしているのか、夜間頻尿になり夜中に何度もトイレに行くのですが、困った問題が起こりました。寝室は三階な…

猛烈な食欲

退院して暫くはまだあまり食欲もなく、それでも手術前よりはかなり食べられるようにはなっていたのですが、この頃から猛烈な食欲が出て来ました。朝は新聞配達を休んで次女に配ってもらっていたのですがいつものように早起きで、私の帰りを待ちきれずに自分…

告知後

意外なほど冷静に先生の話を聞く事が出来ました。全く予想もしなかった「がん」という言葉にも、あまり衝撃を受けませんでした。夫も全く平気な様子でした。こんな事で取り乱す夫ではないことはよく知っていますが本当に平然としていました。よくドラマや小…

続、告知

U先生は画像を見せたり、図に書いたりしながら詳しく説明してくれました。糞線虫などは鹿児島の大学から資料を取り寄せて、調べてくれたそうです。この先生は手術の前にも、以前かかっていたk医大の方から、内視鏡の写真やいろんなデータを自分で頼んで取り…

告知

退院して1週間程してから、1本の電話がありました。U先生からでした。ドキドキしながら話を聞いていると、9月迄に1度病院に来て欲しい、話したい事がある、そのような内容でした。びっくりしたのと不安とで、先生の言われた事をハッキリと思い出せません。手…

やっと退院出来ました

入院から1か月以上が過ぎ、かなり元気になって来た頃からしきりに家に帰りたい、退院させて欲しいと先生に訴え始めていました。先生はまだ手術時に切除したリンパ腺や小腸の組織の検査の結果が出ていないので、もう少し待って欲しいと言われても、夫は譲らず…

順調な回復

体調が悪く食事もろくに取れない時でも、風邪などひいた事のない丈夫な人でしたから、手術後の感染症とか大きなトラブルはありませんでした。水もある程度しっかり飲めるようになって来たら、やっと食事が再開されました。とは言っても薄い重湯や牛乳など水…

回復のきざし

3日後くらいからようやく痛みもピークを過ぎてきたのか、あまり痛い、痛いと言わなくなりました。手術前から、血液中の蛋白などが足りないので、腸を縫い合わせたあとがくっつきにくくなるので、回復が遅れる可能性が高いですよと言われてました。その為、な…

手術後2日目

なかなか飲水許可のでない夫は、喉の渇きが酷くうがい、うがいとしきりに水を口に入れたがりました。そして眠気も収まり、尚更痛みに悩まされる事になりました。身体も管だらけで動かせないし、見ているのが辛い状態で何もして上げられないのが悔しくて仕方…

手術の翌日

翌日の朝、仕事を終え父母の朝昼食を作ってから、8時頃には病院へ向かいました。夫はまだ少し朦朧としていましたが起きていました。両方の鼻からチューブが出ていて喋りにくそうでした。痛み止めや、廃液のチューブなどいろんな管が身体から出ていて、見るの…

手術直後

ひとまず手術は成功し、一安心しましたが、これからが夫にとっての地獄の苦しみの始まりでした。手術室から出て来た夫はなかなか意識が戻らず、声をかけてもウトウトしていて返事をしてくれませんでしたいろんな管や何かが一杯身体に着いていて、見るのもつ…