momo2994のブログ

5年7ヶ月にわたる小腸がんの闘病生活、最後は大好きな自宅で家族に見守られながら旅立った夫の闘病記です。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

抗癌剤拒否

お正月には体重も50kgを超え、体調はかなり良くなって来ました。そして夫は、抗癌剤はもう要らん、自分の体力で何とかする、それで駄目やったら死んでも悔いはないと言いました。私はもう反対しませんでした。点滴の抗癌剤を辞めたときから、抗癌剤について…

食欲不振

長女は命に別状はなかったのですが、足の甲にヒビが入り歩けなくなり、仕事を休んでいました。夫の事も心配でしたが、家事の出来ない娘の為に、週に2回ほど食材や手料理を持って通いました。他の家事は旦那さんが出来ても、料理は出来ないからと喜んでいまし…

長女の事故2

夫は行くぞ!と言って立ち上がりズボンをはき、出て行こうとしました。こういう時はいつもそうなのですが、行き先も聞かず、場所も聞かず勝手に出て行って、外でウロウロしていました。慌てて夫を追いかけて少し待つように言い、足が悪くて足でまといになるの…

長女の事故

長女は結婚9年目にして、初めて新しい命を授かりました。激しいつわりもようやく収まり、安定期に入って一安心していたのですが、早い夕食を終え夫と寛いでいるところへいきなり一本の電話がありました。❲H消防署ですがHさんが事故に遭われました❳そこまで…

転移はなかった

肺炎は、病院からのお薬を飲む頃には熱も下がり、胸の痛もなく全く症状がなくなりました。確かに画像を見せて貰った時には、肺が真っ白になって丸い影があったのですが何故かあっという間に治ってしまいました。夫は滅多に風邪などひいた事はなく、俺は免疫…

肺炎

夫は抗癌剤の副作用の為に、仕事も出来ず食事もまともに出来ない生活など、考えることは出来ないと言いました。私は先生に言われた、抗癌剤をしなければ、後半年の命と言う事が頭から離れず、夫に続けて欲しいと泣きながら頼んだのですが、一度こうと決めた…

抗癌剤の副作用

夫は抗癌剤も嫌いでしたが、民間療法なども見向きもしませんでした。自分の身体は自分で治す、それが駄目やったらそれも運命やと言い張りました。何とか抗癌剤だけは、半年の命と言われて泣いて説得した私を思いやり、受けましたがその副作用が問題でした。…

退院後の生活

退院後は下腹部まで切開した傷跡のせいで、まっすぐ仰むけに寝る事が出来ませんでした。前の手術の時もそうでしたが、傷が大きくなるにつれて、引っ張られるのが強いらしく、、かなり猫背になってしまいました。7月の手術で47kgにまで落ちた体重がやっと50kg…

母から聞いた不思議な話

これは母から聞いた話です。父が亡くなって暫くたってからの事でした。母はその日いつものように、自分の部屋でくつろいでいると、自分の横に誰か居るような気がしてそちらを見たそうです。すると、そこには亡くなった筈の父が座っていたそうです。そして何…

筋肉痛、そして退院しました

その日は夜8時を過ぎてやっと痛み止めが効いてきたのか、夫は静かになり眠ってしまいました。看護師さんから9時になったら、非常口も閉まるのでそれ迄に帰るように言われました。翌日病院へ行くと、元の部屋へ帰りますと言われました。痛みもあまり強くはな…

娘の病院で思ったこと[2]

次女が発病したのは9年前、その頃には既に夫も体調がすぐれず、新聞配達をしていました。入院や退院の時は夫も一緒に荷物を持ってついて来てくれました。そして夫は夫なりの言葉で励ましていました。夫は娘達が小さい時は口うるさくお説教ばかりしていました…

娘の病院で思ったこと

このところ毎日のように次女の病院へ行ってます。なかなか良くならない病気なので、次女は入院した時はいつもストレスがたまり、精神的に参ってしまいます。今回は特に、必死になって看病した父を亡くした悲しみとショックもあり、先生方もとても気を使って…

手術直後の様子

3度目の手術は、3時間足らずで無事終わりました。虫垂が大きく腫れていて、盲腸、小腸の一部も切除されていました。腹膜炎を起こしかけていたそうで、早めに手術に踏みきって良かったと思いました。夫の虫の知らせのような予感は、その後も何度かあり外れた…

3度目の手術

夫は自分ではいつ死んでもいいと言いながら、少しでも生きていく為の選択をして来ました。自分はどんなに苦しくても、辛くても。夫は嘘をつく人ではありません、自分が死んでもいいと言ったのは、本心だったと思います。ただ夫に頼り切っている私を残す訳に…

難しい選択

入院手続きを済ませて、部屋に案内され看護師さんの説明も終わったのですが、主治医のI先生は手術中なので終わったら来ると言ってました。。その後先生の検査があり、翌日説明がありました。他の先生方とも話し合った結果、腹膜播種もあるので、手術をする…

虫垂炎

8月の終わり頃から続いていたお腹の痛みは、収まるどころか日に日に強くなり、ポートの手術をして一週間後には、下腹が酷く痛み熱まで出てきました。慌てて病院へ電話をかけて、救急外来へ飛び込みました。診察してくれた若い女の先生は、CT検査をした後、…

ポート造設

夫の手の痺れは家へ帰っても治らず、副作用だという事が分かりました。これだと新聞配達も出来ないと言いだし、前に先生からの説明があった、ポートを入れてもらおうという事になりました。ポートの先は中心静脈に入るので、点滴後の血管の痛みや痺れはない…

退院、そして抗癌剤治療

色々あって長引いた入院でしたが、8月の一番暑い盛りに退院しました。退院後暫くしてから、初めての抗癌剤治療の為に病院へ向かいました。始めに血液検査を受けてから診察がありました。検査の結果、問題はなく今度は点滴室へと向かい ました。点滴室にはカ…

退院前の説明(抗癌剤について)

先生は一通り腹膜播種について説明を終えると、今度は抗癌剤の説明を始めました。前回は再発予防の為飲み薬だけでしたが、今回は既に腹膜播種の状態の為、もう少しきついお薬を使わないといけないと言われました。先生が勧めてくれたのは、胸にポートという…

退院前の説明(腹膜播種について)

胆管炎は、抗生剤の点滴で徐々に熱も下がり、やっと食事の再開となりました。そして食事も進み歩行も順調で、退院へのめどがたって来た頃に、先生の方からお話がありました。夫の場合小腸のがんは切除したが、既に腹膜播種になっており、がんがお腹の中にば…

訪問看護Sへ行きました

ここでまた、現在の話です。一昨日、6ヶ月間お世話になったA訪問看護ステーションへ行きました。看護師さんたちは多分出ておられると思い、お礼と感謝の気持ちを書いた手紙を持参して行きました。交代で最後の1ヶ月間は、毎日来て下さった5人の看護師さんは…

胆管炎

夫の高熱の原因は、胆管炎という事でした。やはり食べた物が上手く流れない為に、胆管の方へ逆流してしまい、雑菌が入って胆管炎になったそうです。I先生は朝早くから毎日様子を見に来てくれていました。看護師さんに食事を出せと言った次の日、私が朝病院へ…

嘔吐と高熱

手術後は順調で、いたみもコントロールされ、食事も重湯から3分がゆに進み、ベッドから降りてトイレにも行けるようになったのですが、この頃から嘔吐が続くようになりました。十二指腸と小腸の継ぎ目が、まっすぐではなく直角のようになっているので、どうし…

手術の翌日

翌日、ICUへ行くと夫はいませんでした。夫は自分で先生に頼みこんで、元の部屋へ帰って来てました。夫は家に電話をするよう看護師さんに頼んだそうですが、まだしてくれていなかったようでした。とにかく一晩中痛くて大変だったと言い、何も無いから時間が…

再手術

手術前の説明を聞いてから、私は不安でたまらなかったのですが、夫に腹膜播種の説明をしても全く動揺する事はあリませんでした。それどころか「俺と同じ部屋の奴、明日手術や言われて、その日の夜寝られんかったみたいで、夜中にトイレ行く時に見たら、デイ…

手術前の説明

今度の手術は、前の時のように栄養状態が悪くないので、数日前に入院して検査の後、のぞむ事になりました。この時から主治医の先生が、U先生からI先生に変わりました。誠実で優しかったU先生に比べて、I先生は冷たい感じであまり印象はよくありませんでした…

再度手術へ

春から初夏に向かう頃にはいつもなら元気なはずが、この年は食欲も落ち、徐々に痛みも強くなって来ました。薬もよく飲むようになった頃の定期検査後、やはり手術しないと、せっかく作ったバイパスが通らなくなっているし、十二指腸の継ぎ目の所も狭くなって…

再発の疑い

小腸カメラの検査の結果、再発の疑いがある事は間違いなさそうでした。結査後も痛みはあったのですが、痛み止めで収まる事も多く、食事も普通にとれていたので、慌てて病院に駆け込むような事はありませんでした。不安はありましたが、手術後2年以上過ぎてい…

小腸カメラの検査

年が明けて平成27年1月に、一泊2日の入院で小腸カメラの検査を受けました。眠っている間にする検査だったので、気楽な気持ちで受けに行きました。スウェットスーツにクロックス、小さな紙袋に手荷物を入れてまるで娘の家に遊びに行くようでした。(病院も自転…

ペットCT

平成26年秋も過ぎ寒くなって来るとともに、夫の食欲も落ち少し体重が減り出しました。少し不安を感じていたのか夫は夕刊の配達だけ辞める事にしました。体重は57kgから55〜56kgに落ちて、たまに胃のあたりに痛みを感じるようになっていました。それでも普段…